Vプリカや三井住友VISAプリペイドカードのようなプリペイドカードが、最近、やたらと注目されている。
そして、多くの方から、このプリペイドカードって、一体どのカードがいいの?という質問をよくいただく。
そこで熟考してみたのだが、ボクとしては、そもそもプリペイドカードを選ぶなら、デビットカードを選ぶことを推奨するべきだ、という結論に至りました。
プリペイドカードよりもデビットカードを選ぶメリットはたくさんある。
たとえば・・・
メリット1:未成年者や、何らかの理由でクレジットカードを作れない方でも問題ないし、ラク
Vプリカや三井住友VISAプリペイドカードなどのようなプリペイドカードは、その名のとおり前払いのカードだから、その所有者に信用力は求められません。
だから、未成年者や何らかの事情でクレジットカードを作れない方でもちゃんと作ることができる。
一方、デビットカードは、使用と同時にお買いもの代金が銀行口座から引き落とされるわけだから、銀行口座の残高の範囲内じゃ信用力が100%担保されているということができる。
残高が足りなければ決済ができませんからね。
そのため、デビットカードはその所有者自身に信用力は求められず、未成年者や何らかの事情でクレジットカードを作れない方でも、やはりちゃんと作ることができる。
それに、かつてと違って今どきのデビットカードは、クレジットカードと同じ形式のカード番号を持ち、VISA、マスター、JCBなどのようなクレジットカードの発行会社による決済システムを使うことができる。
つまり、体感的な使い勝手は、クレジットカードと何も同じんだ。
さらに、チャージしたり、プリペイドカードをコンビニまで買いに行ったりする手間がない分、プリペイドカードよりもデビットカードのほうがラクというおまけまで付いてくる。
だから、クレジットカードを作れないという理由で作るのであれば、プリペイドカードよりもデビットカードのほうがずっといいだろう。
メリット2:手数料がかからない
まず、Vプリカや三井住友VISAプリペイドカードのようなプリペイドカードの不利な点として大きいのは、コンビニ等で買うと200円前後の手数料を徴収されてしまうことだ。
例えば、手数料を200円とすると、2000円のプリカを買ったときの購入手数料は200円だ。
手数料率は、なんと10パーセント。
お金がやにわに10パーセント減るわけだ。
先払いなのに高い手数料がかかるって一体・・・
その点、デビットカードであれば、銀行口座から直接引き落とされるだけで、余計な手数料を引き落とされることはありません。
メリット3:有効期限がない
これは、実はとてつもない不利な点だ。
Vプリカや三井住友VISAプリペイドカードのようなプリペイドカードには有効期限があり、放っておくと中のお金が全て使えなくなる。
しっかり覚えておかないと忘れがちなので、もう一度書く。
プリペイドカードには有効期限がある。
かつて、NTTのテレホンカードやJRのイオカードなどのようなプリペイドカードがあったが、あれを全て使い切れていた方っているか?
私は今だに何枚ももっているよ。使い切っていないテレホンカード。
もっとも、テレホンカードだったら、公衆電話がこの世からなくなるまではまったくもって使えなくなるということはないと思うけどね。
この点、デビットカードなら有効期限はありませんので、このような大事故の心配はありません。
安心だ。
以上より、わたしはプリペイドカードを作るくらいなら、デビットカードを作ることを強力に推奨致する。
で、ベストの選択は何?と聞かれたら
いずれにせよ、プリペイドカードである限り、その名のとおり現金を先払いしなければならない点で、必ず不利になる。
だから、未成年者の方や、何らかの事情でクレジットカードを作れないという方であれば、デビットカードを作るのがベターと言えるだろう。
しかし、もし作れるのであれば、やはり後払いや借り入れができるというメリットを利用できる、総合力の高いクレジットカードがベストだよ。定期コスト/年は言ってみれば無料だし、1~2回払いなら手数料も無料な上、格式も高いからね。
その上、いま急速に広まっているQRコード払いやApple Pay、Google Payなどでも、クレジットカードさえあれば、預金残高が足りなかったりチャージをし忘れたりしていざというときにお会計ができずに困るという心配もなくなる。
とにかく、後払いでいいというのはすさまじく使いやすく安心なんだ。
これが、「お金について分かっている人」の、現状におけるいちばん賢い選択だ。
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